iPhoneで撮影した写真を、Googleドライブにアップロードしたら、拡張子が「heic」で、Windowsパソコンで開けない。
画像変換ツールを使わずに、iPhoneの写真をWindowsパソコンで開く方法を紹介します。
Windowsが、拡張子heicの画像ファイルに対応していない。
iPhoneとパソコンのファイル共有には「Googleドライブ」が便利。
- iPhoneで写真を撮影
- Googleドライブにアップロード
- Windowsパソコンにダウンロード
- 「heic」ファイルが開けない。
Googleドライブにアップロードした、iPhoneで撮影した写真が開けない原因は、Windowsが「heic」形式の画像ファイルに対応していないからです。
クロームなどのブラウザでは、Windowsパソコンでも、Googleドライブの画像は表示されます。
しかし、ブラウザ以外の、Windowsパソコンの標準ソフトでは、「heic」形式の画像ファイルが開けないのです。
残念ですが、Windowsパソコンの場合は、heic形式に対応していません。
不要な画像変換ソフトは使いたくない。
なるべく、画像変換ツールといった、不要なアプリは使いたくない。
iPhoneで撮影された写真は、HEIF形式(High Efficiency Image File)の画像ファイルで保存されます。
パソコンに取り込むと、拡張子が「heic」の画像ファイルになります。
Macなら、拡張子heicをサポートしているので、iPhoneで撮影した写真を開くことができます。
残念ですが、Windowsパソコンの場合は、heic形式に対応していません。
Windowsの画像表示の標準ソフト「フォトビューワー」では、heic形式の画像を表示できません。
ただし、Windowsでも最新のOSなら、heic形式のサポートを開始したので、今後は、heicファイルが標準で開けるようになるかもしれません。
拡張子「heic」の画像ファイルも、パソコンの画像変換ツールを使えば、もちろん開くことができます。
しかし、heicファイルの変換だけのために、わざわざパソコンにソフトをインストールするのは無駄です。
また、iPhoneでも、不要なアプリは、なるべく使いたくないですよね。
不要なアプリを使わない、2つの対処方法があります。
iPhoneの写真をWindowsで開く、2つの対処方法を紹介
おすすめの対処方法が1つ、推奨しない対処方法が1つあります。
- 対処方法その1、アップするアプリを変更する。(推奨する方法)
- 対処方法その2、iPhoneの設定を変更する。(推奨しない方法)
どちらの方法も、「パソコンで画像変換ツールを使わない」「iPhoneで不要なアプリを使わない」という条件を満たす方法です。
使用するアプリは、これだけです。
- iPhone標準の写真アプリ
- Windowsの標準ソフト
この2つに加えて、iPhoneの「Googleドライブ」アプリだけを使います。
その他の、画像変換ツールなどのアプリは、一切使いません。
対処方法その1、アップするアプリを変更する方法
アップロードするアプリを変更するだけOKです。
iPhoneの設定を確認
iPhoneの「設定アプリ」の「写真」を選択します。
「MACまたはPCに転送」が「自動にチェック」があるか確認します。
ここで「自動」に設定しておけば、ファイルを転送する時に、iPhoneが「自動的に写真とビデオを互換性のあるフォーマットで転送」してくれます。
つまり、iPhone内部には「HEIC」形式で保存して、パソコンには「JPG」形式に自動的に変換して転送してくれます。
デフォルト設定のままなら、ここが「自動」にチェックがあるはずです。
「Googleドライブ」アプリでアップロード
iPhoneの「Googleドライブ」アプリを使って、写真をアップロードしてみます。
Googleドライブアプリで、ファイルのアップロードを選択して、「写真と動画」から、アップロードしたい写真を選びます。
クラウドのGoogleドライブに、拡張子が「HEIC」の画像ファイルがアップロードされました。
Googleドライブで写真をアップロードすると、「MACまたはPCに転送」の設定を「自動」にしていても、「HEIC」形式の画像ファイルがアップロードされちゃいます。
iPhoneが「自動的に写真とビデオを互換性のあるフォーマットで転送」してくれる設定のはずなのに、互換性のない「HEIC」形式のファイルが転送されています。
「MACまたはPCに転送」の設定を「自動」にしてるはずなのに・・・
標準の「写真アプリ」からアップロード
次に、iPhone標準の「写真」アプリを使って、写真をアップロードしてみます。
アップロードしたい写真を選択して、「共有ボタン」から、「Googleドライブ」を選択します。
「アップロード」をタップすると、クラウドへのアップロードが開始されます。
アップロードする、Googleアカウントを変更したり、フォルダの変更もできます。
iPhone標準の「写真」アプリを使って、写真をアップロードすると、Googleドライブには、拡張子が「jpg」形式の画像ファイルがアップロードされました。
自動的に互換性のあるjpgフォーマットに変換して転送してくれました。
「写真」アプリと、「Googleドライブ」アプリでは、結果が違う。
「MACまたはPCに転送」の「自動」設定は、iPhone標準アプリだけ。
「MACまたはPCに転送」の設定を「自動」にしていれば、画像ファイルをアップロードする時に、iPhoneが自動的に「heic」から「jpg」に変換してくれます。
ここで注意点ですが、この自動変換は、iPhoneの標準アプリだけの機能です。
「写真」アプリでは、自動的に「heic」から「jpg」に変換してくれます。
iPhone標準アプリではない「Googleドライブ」アプリでは、この自動変換機能が使えません。
同じ写真をクラウドにアップロードする時に、使用するアプリによって、結果が違うんです。
対処方法は、Googleドライブには、写真アプリを使ってアップロードする。
Windowsパソコンでファイルが開けない時の対処方法です。
- 対処方法その1、iPhoneから写真をGoogleドライブへアップロードする時には、標準の「写真」アプリを使う。
アップロードするアプリを変更すれば、Windowsパソコンでも、画像ファイルが開けます。
「Googleドライブ」アプリでアップすると、「heic」形式の画像ファイルになってしまいます。
iPhoneの本体の中には、元の「heic」ファイルのままで、写真が保存されているので、ディスク容量の節約もできています。
iPhoneの容量が節約できて、Windowsパソコンでも開けるのが、この写真アプリで転送の対処方法です。
対処方法その2、iPhoneの設定を変更する方法
こちらは、ファイル容量が大きくなるので、あまり推奨しない方法です。
この方法は、iPhoneの設定を変更しちゃう方法です。
iPhoneの設定を変更すれば、iPhone本体に保存する画像ファイルの形式を「heic」から「JPG」形式に変更することも可能です。
「設定アプリ」の「カメラ」「フォーマット」を選択します。
デフォルト設定は、「高効率」にチェックされています。
「高効率」の設定では、iPhoneで撮影された写真は、拡張子「heic」の画像ファイルで保存されます。
拡張子「heic」のHEIF形式の画像ファイルは、新しい規格で、圧縮率が高いため、iPhoneの容量が節約できます。
ここで、「互換性優先」をチェックすれば、iPhoneで撮影された写真は、拡張子「jpg」の画像ファイルで保存されます。
パソコンに取り込んでも、もちろん、拡張子が「jpg」の画像ファイルのままです。
iPhoneの容量を圧迫するデメリットがありますが、汎用的な、jpg形式の画像ファイルなら、Windowsパソコンとも互換性があるので、問題なく、ファイルを開けます。
「互換性優先」の対処方法は推奨しない。
なるべく、この「互換性優先」設定の対処方法は使わない方がいい。
互換性優先のJPG形式は、HEIF形式より、古い規格のため、互換性が高いのですが、圧縮率が悪く、ファイル容量が大きくなります。
そのため、デフォルト設定の、HEIF形式と比較すると、iPhoneのディスク容量が大きくなるデメリットがあります。
動画のファイル形式
ちなみに、iPhoneの動画ファイルは、「高効率」の設定では、H.265HEVC(High Efficiency Video Coding)形式です。
H.265HEVCは、H.264形式の後継となる新しい規格です。ファイルの拡張子は、どちらも「mov」です。
もちろん、H.265HEVCの方が、圧縮率が高く、容量を節約できます。
「互換性優先」に設定すると、旧規格のH.264形式で、iPhoneの本体に保存されるので、ディスク容量が無駄になります。
Windowsパソコンで開けるけど、iPhoneの容量が無駄になるのが、この対処方法です。
まとめ、iPhoneの写真がWindowsパソコンで開けない時の対処方法
iPhoneの写真がパソコンで開けない時の対処方法のまとめです。
GoogleドライブにアップロードしたiPhoneの写真が、拡張子が「heic」で、Windowsパソコンで開けない。そんな時の対処方法のまとめです。
- Windowsが「heic」形式の画像ファイルに対応していない。
- 画像変換ツールを使わない対処方法が2つある。
- iPhoneの「Googleドライブ」アプリで転送すると「heic」形式
- iPhone標準の「写真」アプリで転送すると「jpg」に自動変換
- 転送に使ったアプリによって、ファイル形式が違う。
- Googleドライブへのアップロードには「写真」アプリを使う。
- iPhone内部では「heic」形式で保存するので容量節約
- iPhone内部で「jpg」保存する対処方法は容量の無駄
不要なアプリを使わず、容量を節約できる対象方法ですよ。